***01.jan.2006
カウントダウンは東名高速の路上にて。
ここ何年か忙しく、一日の終わりを確かめる間も、まとめて振り返る間もなく、いやそれは気力が削がれているということ。時間と共に走って、走りながら配れるものを配って、もう少し何でも丁寧にする余裕が欲しいのだけど、立ち止まってあつらえる余裕は無く、次次と。 もうわかっているのだけど、消耗戦にはいっている。
そして、暦の上でリセットされたとしても、この忘備録、days/echoesの昨日と明日は連綿と続く。昨日と今日と明日という境目も本当はなくて、眠る前が昨日、目覚めた後が今日。また眠ればその後に明日が。
『嵐が丘』みたいだな。
さて、今年もdays/echoesはこのスタイルでスタートする。まだ自分のしていることが自分のしたいことに添っているかどうか吟味することで精一杯だ、日々の忘備録ですら。
時々、様子を見にきてくれている人がいることは知ってる。時々、連絡をくれる人もいる。コミュニケーションのための話題提供でもないけれど、いずれ「作品」の解読を支援する資料にはなると思う。かつて、Macel Duchampの生涯の日々を驚くほど事細かに、まるで探偵かストーカーのように綴った分厚い本を訳して読みながら(訳は途中で挫折しているが)、生きている日々の一瞬一瞬が絡み合い収斂しながら現象をもよおしてゆくさまが、何か複雑系のモデルになっているように思えたから、 無造作に日々を投げ出しておいてみようかと思った次第。
夜、実家で、表千家の口切りの茶事の番組をみた。1987年制作。今、いちばん自分に欠けていて欲しているもの、時間を止める力。毎週の稽古と毎年の初釜の習慣が習慣とはいえなくなってから何年か経つがやはり、生きている上では茶の時間は確保したいと思う。
時間を止める力。「作品」をつくりながら常に心に留めて来た事。すべてはつながっている。

夜中、いろんなことをうっちゃってサイトの手入れをしながら『髪結いの亭主』をみた。夢ですねえ。

...a day before.....*+*+*+*+*....a day after.....