「閾」はその地の気候風土をはかる装置です。地霊と交信し、不可視の存在の依り代となり、変容します。目に見えるようにあらわれても、目に見えないようになっても、古代より地球の物質総量に増減はなく、その構成要素のありようの変化に過ぎません。形象を実体と思えば喪失は世界の欠落ですが、組成の変化と理解すれば、世界はあなたが形象化する前も崩壊後もなんら変わりなく変容し続けているエネルギーのありようなのだと受け入れられるでしょうか。
2007年3月16日 - 4月1日
[ バカップ ]展@「豆のほこら」(ワタリウム美術館向かい)、原宿・表参道・渋谷の全16店舗のカフェなど
コロンビア国立コーヒー生産者連合会の創立80周年、日本支社設立45周年を記念して主催した、エメラルド・マウンテンのキャンペーン・イベントで制作、配布された21名のアーティストによるバカップ(various artist's cup)オリジナルコーヒーカップ&ソーサ。ユミトのデザインは、ソーサーに1998年の鶴来バージョンの「(プレ・閾)偶然にも似た雨跡」のシーンをあしらい、カップ底辺にメッセージ・テキストを配した「ど薀(どうん/「ど」は漢字変換できず)」という銘。
2003年2月25日 - 4月14日
川崎市岡本太郎美術館・「樹霊」の池
[ 知覚スル装置 ]展@川崎市岡本太郎美術館
title : threshold -toward spring
material : processed sugar cubes , piano line, moisture,
size:
date: 25th,Febrary-14th,April,2003
place : Courtyard pond of Taro Okamoto museum of Kawasaki,Kawasaki, Kanagawa.
exhibition : [ days / echoes ] of the exhibition [Perceived device]
organization :Taro Okamoto museum
1999年9月14日 - 11月6日
建築会館の中庭
[ EMPTY GARDEN ]展@ワタリウム美術館
title : threshold -temperament / atomosphere
material : processed sugar cubes , piano line, moisture, wind
size:
date: 14th September- 6th November,1999
place : Courtyard of Architectural society hall,Tokyo.
exhibition : empty garden
organization :Watarium Museum
このプロジェクトのプロセス(観察日記)は会期中から閉会後もしばらく、web上で公開されました。現在は閉鎖。
1999年2月22日 - 24日
title : threshold -winter / tokyo < 閾(しき) >
material : processed sugar cubes , piano line, moisture, wind
size:
date: 22the-24th,Febrary,1999
place : Courtyard of Orympic memorial youth center Yoyogi,Tokyo.
exhibition : The 2nd competition of the Taro Okamoto memorial contemporary art scholarship
organization :Taro Okamoto memorial; contmporary art foundation
prize : Semi-grand prix (There is no grand prix correspondence.)
人為と天為の臨界をしずかに、しずかにはかりながら、
そして、風を待つ。
ピアノ線がしなって、あちこちで角砂糖が衝突する、
その音にならない音を、
ピアノ線のすき間を抜けていく風、あるいは風のすき間に立つピアノ線、 しなる双方のその音にならない音を、聴くところまで閾をあげていくこと。
雨をつれてくる。
水滴が、地上の不測の座標点を微動する16.5mm平方のなかに出会いを決めたとき
にじんでいく、その音にならない音を、聴くところまで閾をあげていくこと。
やがてそれらも崩れ落ち、見ることのできない微小の世界へ還っていく。
小さな生き物の養分となり彼等を呼び寄せ、わたしたちは立ち去る。
1998年7月のおわり - 8月のはじめ
title : sugarcubes #5 < the coincidental traces of rain - summer/tsurugi
< 偶然にも似た雨痕 >
material : processed sugar cubes , piano line, moisture
size:
date: the end of July,1998 - early of August,1998
place : vacant lot,Tsurugi,Ishikawa
exhibition : Art Festival in Tsurugi 1997
organization :Art Festival in Tsurugi Planning committee
それらを、土の地面に置き、そして、風を待つ。
ピアノ線がしなって、あちこちで角砂糖が衝突する、ごく微細な音、 と、ピアノ線が風を切る音階をきく。
そして風を待つ。
不測の座標上に落ちる雨粒と微動する角砂糖が衝突する確率はごくわずか、なのにいつしかわずかな雫がコーティングの微穴から浸み込み、内部は溶け出し、ほんの一時、半透明の砂糖のケースが できあがる。
やがてそれらも崩れ落ち、見ることのできない微小の世界へ還っていく。
小さな生き物の養分となり、彼等を呼び寄せ、わたしたちは立ち去る。
いっとき、存在をきりむすび、やがて、きえていく
わたしたちの気づきのしきい(臨界点)はいまどこにあるのでしょう。
なんでもない空き地にて。
(リーフレット掲載文より)
このプロジェクトのプロセス(観察日記)は会期中、冊子形態で閲覧することができました。
1997年9月の中頃 - 9月のおわり
title : sugarcubes #4 < well... >
material : processed sugar cubes (shape of measure), moisture
size:
date:the middle of September-the end of September,1997
place : vacant lot,Tsurugi,Ishikawa
exhibition : Art Festival in Tsurugi 1997
organization :Art Festival in Tsurugi Planning committee
空き地の、枯草の間にいきづく雑草を抜く。
根が持ち上がり、浅い穴ぼこができる。
砂糖の枡が穴ぼこのありかの井戸囲い。
地平0にマイナスとプラスのトポロジカルな構造。
中心を失ったものたち。
行為された構造はやがて崩れ、穴ぼこだけが残る。
土地の記憶と、わたしたちが見る平坦な断層。
一冬を越せば穴ぼこは跡形も無く、
次の層の時間がはじまる。その繰り返し
1996年7月のおわり - 8月のはじめ
title : sugarcubes #3 < dimension / distance #9 >
material : processed sugar cubes, moisture
size:
date:the end of July,1996 - early of August,1996
place : Grassy place under the woods of Shishiku Plateau,Tsurugi-Shishiku,Ishikawa
exhibition : Art Festival in Tsurugi 1996
organization :Art Festival in Tsurugi Planning committee
1996年7月のおわり - 8月のはじめ
itle : sugarcubes #2 < dimension / distance #8 >
material : processed sugar cubes mass, moisture
size:
date:the end of July,1996 - early of August,1996
place : Yahata Shinto shrine,Tsurugi-Shishiku,Ishikawa
exhibition : Art Festival in Tsurugi 1996
organization :Art Festival in Tsurugi Planning committee
1996年7月のおわり - 8月のはじめ
title : sugarcubes #1 < dimension / distance #7 >
material : processed sugar cubes mass, steel stand, plastic bowl,rain, moisture
size:
date:the end of July,1996 - early of August,1996
place : vacant lot,Tsurugi,Ishikawa
exhibition : Art Festival in Tsurugi 1996
organization :Art Festival in Tsurugi Planning committee