***22.july.2005
考えるまでもなく身体の線の自然な流れから逸脱した異物として、女の胸は奇妙に膨らんでいる。その奇妙なこぶを巡って実に単純極まりない駆け引きが起きる。人類学的標本だ。女はその奇妙なこぶを飾り立てて何を得るんだろう。
ずっと前、深夜の空いてる電車で、赤いブラをのぞかぜた開襟シャツの、会社帰り風の女がいて、フーテン(死語だな)風のおじさんが女の横に座って一生懸命谷間を覗こうとしてた。きっと睨む女。でも同情の余地はないな。おじさんの反応が正しい。他の乗客だっておじさんに絡まれてかわいそう、と思うより、素直なおじさんの反応をうらやましく思っていたはずだ。女も公衆の面前でおじさんだったがらむっとした訳で、場所と相手が違えば思惑通りなわけで。
とはいえ、身近な人がそのおじさんと何らかわらないとわかったら痛い。これってくじにあたるかどうかみたいな話なんかな。
パチンコの「海物語」とかいうキャラを見ると、女の子キャラのモデリングはウキウキと、男の子キャラのモデリングはあんましやることなかったみたいな、作り手の関心の偏りを感じる。これは以前、彫刻の先生が、なぜデッサンに女性モデルを使うか、について言ってたことに、結局は通じるのか。イラスト、アニメーション含め、人物の絵は世の中にあふれているけれど、柔らかいものは描けるけど硬いものが描けない、身体は描けるけど表情は描けない、そういう偏った絵(または絵描き)は多い。絵は記号なのか。身体が描けるといってもフェティッシュで、総論としての身体にまとまっていないものも目につく。うむ。

...a day before.....*+*+*+*+*....a day after.....