***19.july.2005
牧郷ラボで、ひかり祭りの片付け。今日も夏の日差し。
と、作業をしていたら青空に雲がかぶさってきて、「夏なんです」みたいにね、突然のスコール。ぽつ、ぽつ、と重たい雨粒がやがてばら、ばら、となって、みんなそれぞれに屋根のある場所へ走る。追いかけるように、ざああっと土砂降りがやってきて瞬く間に運動場は白く煙って見えなくなる。そしてすこし気温が下がって、雨は遠のいて行った。どこかに虹が見えないかなと思って運動場に出て空を眺めていたら、地上からスモークが立ち上ってるのに気がついた。土の上もコンクリートの上からも、さっきまで溜め込んだ灼熱を放出しているのだった。
直子さんが、おいしいおじやを作ってくれて皆で一年生教室の食堂でご飯。ひかり祭りで売るつもりで作ってたという梅ジュースと梅ペーストがとってもおいしくて、手伝いに来てくれていたみなとやさんのお母さんが、おいしいね、どうやってつくるの、って聞いていた。みくささんがいっぱい拾って来てくれた梅を蜂蜜と煮込むの、と直子さん。元気になったところでもう一仕事に三々五々。
祭りの片付けが収束しはじめ、ちょっと裏山を散歩した。うちに植え替えられる植物はないかなと思って。ミントはもういっぱいうちにも根付いたしな、と見ていたら、みくささんがいくつか鉢をくれた。その辺にいっぱいはえてるシダやこけもこうして鉢に寄せ植えすると何だか風流である。山岸さんズがつくった炭を入れてある。そこらへんに落ちてる石とかも置いてやるとなぜか植物が元気になるんだよ、と言ってた。ほんとに微妙なことなのだけど、ちゃんと鉱物と植物は呼応してるんだな。
奥さんと子供を駅まで送って戻った依田さんが、アイスの差し入れ。みんなでたたんだパネルの端っこに腰掛けて差し入れいただきながら、祭りの忘れ物箱の中身を確認してノートにリストアップするうちに、だんだん夜のとばりが降りて来た。2階から直子さんが、ご飯手伝ってーと叫んだので、リストの続きをエルちゃんに託して校舎に入る。作ってくれた一式を1階の食堂に運び、さくら色のケチャップごはんに夏野菜の炒めを乗せて、プレートの上で砕いたドンタコス・ナチョチーズ味みたいなクラッカーと細切りレタスをまぶし、プチトマトを散らして和からしをトッピング。疲労過多で具合が悪くなっちゃった直子さんのホメオパシーの本を見てくすりを選ぶお手伝い。自然治癒の力を引き出す粒は、乳半色の砂糖粒仁丹。たぶん、力の源も引き出すのもそれを適用するのも、身体の中にある。自分の身体の奥底まで降りてゆき宝ものを取って来る、力は自分の中にある。その粒はきっかけ。外から与えられるものにうつしみるためのもの。たぶん、西洋医学のメディシンとは違うもの。
外に出ると満月、満月だー、と言ったら誰かが明日だよ、と言った。ほとんどまんまるに見えるんだけどな、星に見送られて今日は下道で帰る。
...a day before.....*+*+*+*+*....a day after.....