***02.may.2005
夢から覚めた夢、という劇があった。長い旅をしていた。旅から戻るとちょっぴり浦島太郎になっていた。
ウエブサイトのアートカレンダーを作り替えた。おとといから一年をカウントして一覧表を作っていた。もともと「days / echoes」は時間をカウントしながら平坦に出来事を記録するコンセプトだったから、元に戻したような感じ。巷の「blog」やmovable typeは便利でカスタマイズしたらいろいろな表現ができるけれど、どうしたって一目でそれとわかる型通りなのが嫌で、こうして無駄骨折ってるわけ。
一年はたったの365日。去年は閏年で366日。こうして一日一日を数えて並べて行くと、なんと少ないことか。それなのに、たっくさんの時間がたっくさんのレイヤーとして詰まってる。
毎日の積み重ねが大事だというけれど、ほんとに、なかなか積み重ならないものなんだ。これが繰り返されたって、人間の生きて生き生きと生きられる時間は長くはない。10年、20年であっというまに老化してゆく。
『鬼籍にはいるまでのつかの間、ざわざわとしているものを』 2003年のはじめ、「知覚スル装置」展(川崎市岡本太郎美術館)のカタログに寄せたことばのひとつ。はじめにそれを言葉にしたのは1999年、「エンプティ・ガーデン」展(ワタリウム美術館)のトークの時だったのだけど、数年の日々の木霊の照り返しを受けて、いまはもっと表現に抽象化できるようになっていると思う。鬼籍へいってしまったあの人、あの人が追いかけて行ったかの人、生き生きと、生きている間精一杯に生きて思いっきりざわめいた人たち、素敵だ。

...a day before.....*+*+*+*+*.....a day after...