***16.jan.2005
2年前の今頃は[知覚スル装置展]の設営のため毎日のように川崎市岡本太郎美術館に通っていた。その数ヶ月前の晩夏から通いはじめた、緑地が紅葉してやがて葉が散り冬枯れる木立へと、季節の移り変わりを空気の冷たさと眼に見える色と音で感じながらふもとから頂上の美術館までの坂を登った。冬至を過ぎてもまだ冬枯れていた灌木の小枝の先に、お正月を過ぎた頃から少しづつ生気が含まれ始め、まだ肌に感じる空気は真冬なのに小さな黄緑色の芽がぷつんと飛び出たかわいらしさ。春が来る、ということをどうして人は喜ぶのだろう。フローラのサインに気がつくこと、それだけでひどい関係に満ちたファウラの世界にいながらにして、ファウラ本来の本質的な歓びを思い出すことが出来る。

...a day before.....*+*+*+*+*.....a day after...