***27.nov.2004
原稿は相変わらず堂々巡り。中立的に、事実を右から左へ伝え流して平気でいられれば楽なんだろうけど、懐疑的な思考がいちいち待ったをかける。当たり前ですが。しかし。エッセイじゃなくて辞典だからな。移り変わらないことを見つけて定義するということ。夕方、銀座・巷房さんでの内田繁展最終日に滑り込み、予約してあったサイドテーブルを確認。白い長方形のも何とも気に入ってしまった。オフィス移転パーティの展覧会場にも出ていた壁掛けの一輪挿し、角柱型のは視点に対する面の角度により異なる色面に輝くのが綺麗さび、円筒形のは利休の粋うつし・だけど素地のままでないところがハンドメイドクラフトを一枚かわしていて現代の技術による特殊塗装のグラデーションが、科学と知覚の入り口になる。と思ったのでひとまず円筒型を購入。何だって、真似して作ることはできるんだ。氏がかつて言っていた。世の中には真似するやつと真似されるやつしかいないんだ、としたら、君はどちらになりたいか。決まっている、けれど有象無象の世の中の複雑な様相が常に混乱を仕掛けてくる。たかだか数十年、この世にいて、縄張り争いしてどうする。書き残された強いものだけによって語られる歴史が、真実を伝えているとは思えない。今この瞬間にも、目のゆきとどかない書き手によって一方的な発言が歴史を潰し濁らせている。ま、今日の逃避行動はここまで。銀座の本屋さんで1時間ほど、渋谷の本屋さんで2時間半ほど技術書のフロアでブック・サーフィン。台風の目の真空状態にいる奇妙な安堵感。
a day before.....*+*+*+*+*.....a day after...